プロジェクト発足の経緯
今年2月に始まった戦争で、ウクライナで活躍していたバレエダンサーたちは踊る場だけでなく生活の場を失いました。戦争前もバレエという芸術で人々に幸せを提供してきた彼ら。
今は家族と離れ、友人と離れ、踊る機会も失いました。
そんな彼らが意を決して日本へ移住し、日本で生きる場所、活動の場を模索しています。
現在、兵庫県淡路市には5人のバレエダンサー・バレエ指導者らが移住しています。
彼らは、
日本でも踊り続けたい。
ウクライナのために踊りたい。
平和のために活動していきたいと願っています。
西部リビウの国立バレエ団員だったスベトラーナ・シュリヒテルさんとネリア・イワノワさん
シュリヒテルさんとイワノワさんがいたリビウ国立バレエ団には約150人が所属。「常に空襲警報が鳴っている。練習中に避難しては戻っての繰り返し。落ち着かなかった」という。来日した決断について「バレエに集中したい一心」とイワノワさん。シュリヒテルさんは父母と妹をウクライナに残し、「心から喜ぶことはできない」と複雑な心境も語った。
母国に残る家族を心配しつつ「日本でしっかりバレエに向き合いたい」と平和が戻る日を願う。
【神戸新聞より】
そこで彼らの居住地を淡路島を拠点にして
【Awaji World Ballet】が立ち上がりました。
【Awaji World Ballet】の取り組み
ウクライナから来日したダンサーらの活動の場を創ること。
彼らの想いである芸術の力で世界平和を呼びかけること。
彼らを中心にパフォーマンスや講演会の開催。
そして日本への恩返しの想いを込め日本のバレエ界にも貢献することを掲げています。
この取り組みにぜひ皆さまからのご支援を賜りたくクラウドファンディングを立ち上げました。
ウクライナから避難してきたのは西部リビウ州の国立バレエ団に所属していたバレエダンサーのスベトラーナ・シュリヒテルさん(21)とネリア・イワノワさん(21)です。
2人は、ロシアによる軍事侵攻後もウクライナで舞台に出演していましたが、攻撃を知らせるサイレンでたびたび公演が中断され、今月10日に出国しました。
19日は、2週間ぶりの練習を行うため市内のスタジオを訪れ、音楽に合わせて、バーを持って足を大きく上げたり回ったりしながら、1時間ほど鏡を見て動きを確認していました。
ネリアさんは「バレエは一番大切なもので、踊りで思いを伝えたい。」と話していました。
【NHKニュースより】
ウクライナダンサーらと発足【Awaji World Ballet】
パソナグループは、ウクライナから避難民として日本へ入国したバレエダンサーらを支援するプロジェクト【Awaji World Ballet】を発足しました。彼らの想いは祖国の平和、世界の平和。【Awaji World Ballet】は彼らの日本での芸術活動、及び今後の生活を支えていきます。皆様からのご支援もお願いします。
プロジェクト 1.
ウクライナ支援チャリティー公演の開催
Awaji World Ballet活動の皮切りにウクライナの独立記念日である8月24日から27日の4日間、世界平和への祈りを込めた特別バレエパフォーマンス『Souls for Peace』を開催しました。今後もこのような公演を続けていくことで彼女たちのことを知って頂き、世界平和、またウクライナ支援を呼びかけます。
出演 :
スヴェトラーナ・シュリヒテル (元リビウ国立バレエ団)
ネリア・イリノワ (元リビウ国立バレエ団)
他
プロジェクト 2.
日本でバレエを学ぶ子供たちに本場レッスンが受けられる機会を提供。
Awaji World Ballet ワークショップ『~STEP For Your Future~』
日本には昼夜バレエに打ち込む子供たちが沢山います。また日本国内にはやっと掴んだ留学のチャンスを戦争で諦めざるを得なかった若者たちもいます。そんな日本のバレエ界で頑張る将来のバレエダンサーたちのために、本場ウクライナ国立バレエ学校の指導者から直接本格的な指導が受けられる価値あるワークショップを定期的に開催。
プロジェクト 3.
『Awaji World Ballet Academy』 設立。
本場ウクライナで培かわれた豊富な指導経験とバレエ知識を日本のバレエ界のために。
バレエスクールを設立し子ども、初心者、経験者までが定期的に受けられるクラスの開校。
バレエを愛する方、プロになることを夢見る子供たちのため、そして日本のバレエ界に貢献できる貴重なアカデミーを目指します。そしてこのアカデミーがウクライナから来日した指導者らの日本での職となります。
講師 :
マルガリータ・ドシャコワ
ワガノワメソッドでバレエの基礎を築いた。キーウ国立振付学校(1992年)でプロのダンサーとして卒業し、国立教育大学の振付家の資格を取得。バレエダンサーとして25年の経験を持ち、ソリストとして欧米で数回の公演を行う。日本で4年間東京都と名古屋で活動。キーウ国立バレエ学校で3年間クラシックバレエの教師として活動している。
カテリーナ・エフチコーワ
キーウのセルジュ・リファール・ダンス・アカデミーでプロのバレエダンサーとして在学中はキエフの国立劇場でソリストとして出演し、クラシックダンスおよびモダンダンスのコンペティションに複数回参加した。卒業後はリヴィウ国立歌劇場で2年間、バレエ振付家として活躍した。
資金の使い道
今回のプロジェクトでご支援いただいた資金の使い道。
『ウクライナ支援・チャリティー公演』世界平和の祈り『Souls for Peace』の開催、ワークショップ『~STEP For Your Future~』と『Awaji World Ballet Academy』の開催と設立費用として300万円を目標とします。目標を超える金額が集まれば、今後さらなるパフォーマンスや講演会を続け、活動の場を広げることが可能になります。
また、ウクライナから避難民として入国してきた彼らは日々生活していくための食費、生活費、活動費が必要です。現在、兵庫県とパソナグループの支援によりWi-Fiの提供や日本語クラスの提供もありますが、何も知らない土地と場所で生活していくのは大変なことです。彼らが少しでも良い生活が出来るよう、【Awaji World Ballet】は彼らの生活、活動の場、雇用の場を創り、支援していきます。
・メンバー活動費:約100万円 (5人分、1年間の支援)
・手数料:約27万円
・リターン制作費:約70万円
・その他、設備費や広報費に充てさせていただきます。
また引き続き今後もウクライナから日本への避難を希望するバレエダンサー、芸術家を受け入れる準備をして参ります。
淡路島に来日を果たしたスヴェトラーナとネリアよりメッセージ
日本の皆さま、私たちを日本に快く迎えて頂き本当にありがとうございます。
淡路島は自然が多く、海も美しくて空気もキレイです。
静かで心地よくとても過ごしやすいです。
ここで出会った皆さまは本当に素晴らしい方々ばかりです。皆さまには感謝しかありません。
日本に来るまで色々なことがあり、戦争がはじまりサイレンが鳴り続け、練習中でも防空壕に逃げました、最初はすごく怖かったですし、バレエの公演はどんどん少なくなっていきました。自分たちの劇場で公演をすることが難しくなり、イタリアの劇場などにも行きました。
一番恐ろしいことは戦争が始まったという現実です。
日本に来るとき、祖国の想い出のものは全て置いてレッスン着とポワントシューズなど必要最小限のものしか持ってくることが出来ませんでした。私たちは今安全ですが、戦争で人々が亡くなっていることが辛く心を傷めています。そしてまだウクライナにいる親族や友人のことがとても心配です。
でも私たちは、ウクライナ人が安心して祖国に帰れる日がくること、普通の生活に戻れることを信じています。
ここに来れるようになるプロセスには、たくさんの日本の方々にご尽力いただき本当に感謝しています。
私たちが日本でバレエをすることで平和を呼びかけ、ウクライナのために、ウクライナのバレエのために支えていきたいと思っています。
そしてまたウクライナの文化やバレエをここ淡路島から全国に伝えることが出来たら嬉しいです。
そのためにも日本の文化や伝統、言葉を勉強したいと思いますし、新しい事にもチャレンジしていきたいです。そしてこれからもっとたくさんの方々に出会えることを楽しみにしています。
ウクライナのバレエを代表してここで頑張りたいと思いますし、頑張れると思っています。